カコベ自慢!
もう知ってるとか、なにを今更なんて言わないで〜^^;

「カコベ」
それは山菜採りに便利な道具!釣りで言えばランディングネットのようなものだろか?(ちょっと違うかも^^;)
要するに、無ければ無くても何とかなるが、あれば非常に便利ってことである。

ところで「カコベ」って方言なのだろか?辞書には載ってないので、「カコベ」でネット検索したら3件ヒット。
しかし、いずれも秋田県在住者または関係者のHP。内2件が県北部在住者のものだった。
と言うことは、県北部の方言説が成り立つ!

まぁ、そんなことはどうでもいいのだが(笑)
「カコベ」ってのは、採取した山菜を一時的に入れる竹やビニール紐で編んだ入れ物で、
各町村で定期的に開かれる「市」で購入できるほか、最近では山菜などの直売所やホームセンターでも購入できる。

私が見たことがあるのは、竹製とビニール紐製の2種類。
竹製は丈夫だが重く、シブイのだが古くなると色あせてしまうし、竹がささくれ立って指に刺さることもある。
ちなみに竹製を愛用している人は、私の知る限り1人しかいない。
なかなかダンディーな採取家なので、これがまたよく似合う。
ちなみに、中国製が多い(気がする)

もう一方のビニール紐製は、とにかく軽い!この軽さは大きなアドバンテージだ。
色合いは主に黄色と黄緑を基調としたステッチで編まれており非常にカラフル。
この色合を出すには、作り手のセンスが要求される!(たぶんw)
また、比較的簡単に手に入るためか、ほとんどの人がこのビニール紐製のカコベを愛用している。
欠点は、色合いにセンスがないこと。2重編みが主流なので壊れやすいこと。である。
ちなみに、こちらは純国産!農家のおばちゃん手作り品が圧倒的に多い。

なんだかんだと、クドクド書いてしまったけど、下の写真を見れば一目瞭然!

これが「カコベ」である!

使い方は、これを腰に結わえるだけ。
右利きの人は右手で山菜を採り、それを左手に持ち替える。
左手に持ちきれなくなったら、おもむろにカコベへ入れるのだ!
そして、カコベ内が一杯になったら、リュックに入れ替えてもよし。
山菜採りを終了してもよし。各自の自由である。

以上がカコベの基本的な使用方法だが応用編もある。
通常カコベは、体の真後ろの腰部に位置させることが多い(と、思う)。これは前に位置させると歩くのに邪魔になるからだ。
しかし、歩きにくいからと言って、真後ろに位置させたままリュックを背負うと、リュックが邪魔になり山菜をカコベに入れにくい。
そこで、カコベを左右のどちらかにずらすと、あ〜ら便利。歩くにも支障はないし、リュックが邪魔にもならない。
私は右利きなので、カコベは左腰部に位置させている。

しかし、この便利なカコベにも欠点がある。
欠点1、カコベ内に山菜が貯まってくると、腰に結わえている紐が体に食い込み痛い。
欠点2、フタがないのでブッシュが多い場所では、枝や竹で底が持ち上げられカコベが逆さまになり、せっかく採った山菜を全てぶちまけてしまう。
特にタケノコ採りでは、込み合った竹の中を歩くので、ぶちまける可能性が高い。

そこで、●欠点1の「紐が体に食い込み痛い」を克服すべく私なりに改良を加えてみた。
ここからが自慢(笑) 下の写真です。

ジャーン!

腰紐の代わりに、釣りで使う某メーカーのウエーディングベルト(ボーンプロテクター)を付けてみました。
これだと腰にあたる部分が、厚いプロテクターで保護されているし、紐と違い、幅広ベルトで腰にキュッっと締め付けるから痛くない!
さらに、フィット感が増しカコベの左右のブレがなくなるので非常に歩きやすい。と言う思わぬオマケ付きだった。
また、ベルトにはペットボトルをぶら下げることも可能だし、ナタも簡単に装着できる。
私は灰皿や蚊取り線香もぶら下げてます。

そこで、早速この自慢のカコベを持ってタケノコ採りへ。
ほうほう、タケノコが貯まって重くなっても紐が食い込まず痛くないぞ!
また、元がボーンプロテクターなので腰にしっかりとフィットし、長時間歩いても疲れにくい!
こりゃ、最高だ〜!と喜んでいたのだが、
調子に乗って竹薮を這いずり回っていたら、竹がカコベに引っかかってカコベの底が上がり、カコベが逆さまに><
8分目まで入っていたタケノコを、すべて地面にぶちまけてしまいましたΣ( ̄□ ̄ ||
欠点2を自ら体験してしまったのだ。

そこで●欠点2の「枝や竹で底が持ち上げられカコベが逆さまになり、せっかく採った山菜を全てぶちまけてしまう」を、
克服すべく更なる改良を加えてみた。
下の写真です。

カコベ上部に開閉式のフタを取り付けてみた。
使っていないリュックの上部を切り取り、シート用の縫い針でPE10号を糸にしてカコベへ縫い付ける。


これが、フタを閉めた状態。
これなら中身がこぼれることはない!
ちなみに、このカコベは編み方が4重で(通常は2重のものが多い)強度的にもgood

はっきり言って、タケノコ採りにはエプロン状の前掛けに、大き目のポケットがついている物が販売されているのでそちらの方が便利。
カコベだと、どうしても竹に引っかかり体の自由度が損なわれるためだ。
あらかじめ、竹が密集していると分かっている場所では私もエプロン型を使うけど、ポケットが前なのでタケノコが貯まってくと
太腿に当たって非常に歩きにくい。頻繁にリュックへ入れなおさなければならないのも面倒くさいし・・・
短時間で休憩をとる人は、その都度リュックへ移せばいいからお勧めできる。

でも、そうでない場所ではカコベにこだわりたい!
やっぱ、山菜採りにはカコベ!これが基本ですもんね〜^^


カコベは改良前のものですが、これらが私の基本装備。
釣り人らしく足元はスパイクシューズ(ネオプレーンソックスを履いてからスパイクを履く)
リュックは山菜専用、容量60リッター。

また写真には写っていませんが、服装は「つなぎ(整備服)」襟は立てて首にタオルを巻いてゴミの進入を防ぐ。
頭にはヘルメットまたは帽子。手袋は皮製。ナタ。灰皿。携帯用蚊取り線香。ってとこです。


本日の収穫。
これから皮をむいて、硬い部分を捨てると半分以下になっちゃうんだよなぁ〜
頑張って背負ってきたのに、半分は捨てなければならないなんて・・・
理不尽な山菜ですよね!