今年も北海道猿払川でイトウ釣り!
(最終日)
5/10 当日データ 晴れ→雨 北西の風弱く 気温4→12度 水温・猿払川6度(濁り強) 中潮 満潮 1:26・14:40 干潮 7:54・20:36 日の出4:08 日の入18:49 3時30頃、釣り場到着。今日は最終日なので、なんとか結果を出したい。 こうなったら、2人のどちらかが1尾釣るだけでも良いから、お互い頑張ろう!と、アキラと話しながら今日もカリベツ川とポロ沼の合流付近に入る。 相変わらず濁りはキツイが風は弱い。北よりの風なので気温は低いけど、今までで一番釣りやすい条件だ。 昨日、札幌の人から情報をもたっらので今日はこの場所で粘り通す作戦。 でも、満潮時は濁りが強くなるので、干潮時にポロ沼から流れ出す比較的濁りの少ない時間帯に集中して釣りしようと2人で話していた。 4時頃、ポロ沼からはまだ流れ出しておらず濁りはキツイままだ。一応、朝マズメは捨てられないのでキャストはしてるが、モジリもないし小魚の生命反応もない。 なんとなく、猿払川の合流点が気になり私は下流へ移動。アキラは、だったら自分は上流へ上がってみます。とのことで、お互い別々に釣る事にした。 釣れなくても、90cmアップの一発大物逆転の可能性に賭け本流筋へ移動したのだが、ゴミはルアーに引っかかるし、濁りは強いし、関係ないけど水鳥がいるし、太陽はまぶしいし、他に釣り人の姿は見えないし、灰皿の吸殻を捨ててくるのを忘れて満タンになってるし、橋の上をトラックが通るし、何でも良いから理由を付けて文句を言いたい気分になっていたのは内緒だ(笑) |
5:20頃、アキラから携帯のワンギリがあった。 もしかして?と、急いでアキラのいる上流へ向かう。アキラもランディングネットを水に浸けながら私の方へ向かってきた。 「やったのか〜?」と、叫ぶと「やったッスよ〜!」との返事。 干潮に向かってポロ沼の水が流れ出し、綺麗な水と濁った水がはっきりと分かれたので、その境目を釣っていたらモジリを発見。モジリ付近にキャストしたら一発で食ってきました!風が無いのでポロ沼の水が全然濁ってなくて、最高に良い感じです。まだ他にもいるかもしれないっす。と、興奮気味に状況説明するアキラ。 やっぱり今回のキーワードは「干潮」「ポロ沼の水」「濁りの境目」この3つだったか!と、思ったが、2人ともボウズで終わる可能性が高かっただけに値千金の1尾だ。 先に釣られて悔しいと思う気持ちよりも、素直に良かった!と、思う気持ちが強かった気がする。 俺って、やっぱり後輩思いの優しい先輩なんだな。と、しみじみ実感した瞬間だった(大笑) |
「まだ、いるかもしれないっす」このアキラの発言に刺激され、撮影終了後、私もアキラが釣ったポイントへ移動。 たしかに、ポロ沼から流れ出してる水色が今までで一番澄んでいる。干潮の影響で、その済んでる水の勢いが増し、カリベツの濁ってる水を押し出すように流れ、濁り水と澄んでる水がかけ上がり付近で綺麗に潮目のようになってた。 先輩思いのアキラは、私にそのポイントを譲ってくれ、自分はもう少し下流をやってみると言って移動。 ヒットルアーは、ティムコのビクセンの赤金だったので、私もビットストリームの赤金で集中して攻める。その間にもポロ沼からの澄んだ水の勢いは増し、ますます良い感じになって、下流にいるアキラの付近まで潮目が延びていた。 5分、10分、15分と時間は過ぎるが、アタリもモジリもない。釣りながらポロ沼内も観察していたが、風波がないのでライズを何度も目撃していた。 ここで粘るより、いっそのことポロ沼内に立ちこんでライズを狙いなえか?と、考え始めたら我慢できなくなり、アキラが譲ってくれたポイントを捨ててすぐに移動。 底が泥質のため、ぬかるんで歩きにくいが腰のあたりまでウエーディングしたらライズポイントが射程距離になった。しかもよく見たら、ライズしている場所には流れ出し付近とはまた違う、ポロ沼内独自の潮目ができていた。 マッチザベイトを考えたが、ベイトが何なのかさっぱり分からないし、自分が一番信頼できるタイドミノースリム140イワシを結んでキャストを繰り返す。 6時過ぎ、少し風が出てきて水面に細かい波が出始めた。向かい風になるので飛距離が落ち始めるが、潮目とライズが自分の方に寄ってきてるので更に狙いやすくなる。 ライズやモジリはあるし、射程距離に入っているのに全然ルアーへ反応がない。持って行った一番小さい「チューンドK-TENリップレス7cm」から、一番大きい「タイドミノースリム175」、一番ボリュームのある「シートプス13.5cm」と、サイズやカラーをローテーションしていたら、自分の目の前1mのところでモジリが! しかも、魚体がはっきりと見えた。そ、そんなところでモジられても、キャストできないんですけど・・・ その後もルアーローテーションを繰り返し、レックスミディアムディープで小さなアタリがあったので、このミノーでキャストを繰り返していた。 6:50頃、アキラが叫ぶ声でそちらを見たら、ネットを取り出してランディングしようとしているではないか! おお!またもやヒットか!と、急いでアキラの側に向かった。 |
アキラのヒットルアーは、今回もビクセンの赤金。サイズもカラーもマッチザベイトとは言えない。 なのに、釣れたって事は・・・? ますます訳が分からなくなり、「自分の使ってるルアーが信じられなくなる病」の泥沼にはまっていく私がいた(泣) が、まだこの時点では余裕があった。アキラに「やったな!おめでとう!」と、声を掛けながら写真撮影。 アキラが2匹目を釣ったのは、1匹目を釣った場所とほぼ同じ。かけ上がりから先は濁ってて良く分からないが、何か良い条件があって、魚が留まる場所なのかもしれない。 1尾目が釣れて約1時間30分。この場所を譲ってもらって、潮どまりの8時まで約1時間粘るか?単発だが何度かライズがを目撃しているポロ沼内に戻るか?激しく悩む。 先輩思いのアキラは、口にこそ出さないが「次はnaoさんの番!絶対この場所で粘ったほうがいいっすよ」と、目が語っている。 しかし、ここで私の変なプライドがむくむくと目覚め始めた。そして、私の口から出た言葉は「ポロ沼内でまだライズがあるから、あっち狙ってみる」 なに言ってんだ!?俺の大馬鹿!これが、アキラでなく師匠と一緒に来てたのなら、意地でもこの場所を奪って粘るのに・・・ でも、実際にライズが見られるポロ沼内も悪い洗選択はないはずである。アタリもあったし・・・ |
さすがに、同じ場所で3連発はないだろう。撮影のたびに自分達が動いてポイントにプレッシャーがかかってるし。 と、思いながら、ポロ沼内の良さそうな潮目に向かってキャストを繰り返す。 アキラは、下流に移動しながら釣っているようだ。 7:30頃、そろそろ干潮止まりで流れがなくなりそうだな〜と、アキラに声をかけようとしたら、ヒットする瞬間を目撃。 PEを使ってるうえに、タックルも強めなので強引に寄せて、1分もかからずにズリ上げランディング。 サイズもそれほどでもないし、アキラ自身3尾目だから強引にやりとりしたのかもしれないけれど、見てる人にとっては乱暴すぎるんじゃないの?と思えるランディングだった。(後で聞いたら、あれが彼の普通のやりとりらしい。よくあれでバレないもんだと不思議・・・) |
私のやりとりも、仲間が言うには乱暴な方らしいけど、ナイロンラインの中でも伸びのある部類のナイロンを使ってるので、多少強引にな事をしたり、やりとりに失敗してもラインが吸収してくれるので、腕のなさをカバーしてくれる。 でも、アキラのタックルは超ガチンコ勝負タックル。見ていたら、魚が掛かった瞬間から大暴れし、それでもかまわずにグイグイと巻き取っていた。そして有無を言わせず一気にランディング。 私もPEを使ってた頃もあったけど、バラシの多さが嫌になって結局ナイロンに落ち着いている。(しかも、廉価ナイロン) PEは、掛かった瞬間から魚が全力で暴れるので、弱気になってしまうのがダメだったのかも・・・? 今回、アキラのやりとりを見て気が付いたことがもう一点あった。 ランディングした魚が、やたらと元気だ。ってこと。 一気に勝負が決まるんで、魚が弱る前に取り込んでしまうのだろう。これは、リリース前提の釣りの場合、大きな利点になると思われた。今回は魚が小さかったので元気にリリースできたってこともあるとは思うが。 (経験上、大きな魚ほどリリースするための蘇生に時間がかかる。小さければすぐに元気になる。これは必要な酸素量が関係してるんじゃないか?と思っているが、誰か詳しく教えてください) その後、間もなく干潮の下げ止まりで。流れがなくなった。 昼頃に満潮があるが、今回は干潮メインの釣りだし、今夜夜通し苫小牧まで走らなければならないので、バンガローへ戻り休憩とチェックアウトの準備に取りかかった。 |
チェックアウトぎりぎりの10時までバンガローで休み釣りに向かうが、満潮に向けて潮が満ちてきているので、今朝のポイントは真っ茶色に濁っていた。 夕マズメの干潮まで時間があるので、来年のために色々な場所を見て回ることにする。 ポロ沼そのものは濁りが少ない。だったら、ポロ沼に流れ込んでる各河川はどうなんだろう?って事で、ポロ沼の流れ込みを探すことにした。 地図で確認すると、ポロ沼と繋がってるキモマ沼ってのがあるらしい。しかも水路らしいものもある。もしかしたら、このキモマ沼でも釣り可能なんでは?と、期待しながら向かってみた。 意外と簡単にキモマ沼を発見したが、ブッシュに囲まれておりアクセス方法が分からない。ポロ沼との水路へは行けそうだが、狭いうえに木が覆いかぶさっており釣りができる状態ではなかった。 この水路にも、キモマ沼にもイトウはいるのだろうから、もっと時間があるときにゆっくり調べてみたい。 もう一つの流れ込みのポロ川へ移動。 ここは、川幅もあり水深もある。グネグネと蛇行しており、いかにもイトウの川って感じだ。 アクセスも楽なので、早速釣り開始。 アキラは下流に向かったので、私は橋脚周りの水深がある場所を丹念に探る。しばらく粘るが、良い雰囲気なのに応が無い。私が感じる良い雰囲気と、実際にイトウが付く場所は違うのかもしれないし、いるのに釣れないのかもしれない。 まだまだ分からないことだらけだ。 |
その後、カリベツ川へのアクセス方法を探したり(見つけたが、藪をかなりの距離を歩かなければならないので断念)色々と探索していたら夕マズメになっていた。 17時頃から釣り開始。干潮が20時頃なので、今朝と同じポロ沼の流れ出し付近で今遠征最後のチャンスタイムを向かえることにした。 流れは今朝と同じ感じで、ポロ沼からの濁りの薄い水と、カリベツからの濁った水が潮目のように別れている。 実績ポイントで粘っていたら、雨が降ってきた。反応がなかっただけに、この雨で状況が変わってくれれば・・・と、期待したが、釣り人側の条件が悪くなっただけで特に変化なし。 それでも、たまにもじりが見られるのでキャストだけは続けていた。 明朝5時、苫小牧発のフェリーだし、雨で濡れたので温泉に入ってから帰りたい。温泉は21時までなので、まだまだ釣り足りないが20:30頃、今回の猿払でのイトウ釣りを終了した。 結果的に私はボウズで終わったが、同行したアキラが3キャッチ。濁りがきつく、決して良い状態ではなかったので、チームとしては満足できる結果だと思う。 釣行日記には、最初から条件が悪い、条件が悪いと書いてきたが、条件が悪くても魚がいなくなるわけではなく、釣れにくくなるだけなので、最終的には釣り人の腕がすべてなのだろう。 釣れないのは、条件が悪いのではなく、自分の腕が足りないからだ!って、言いたいけれど、これがなかなか難しい・・・ 潮や濁りのせいにしてみたり、水温のせいにしてみたり、素直に自分の未熟さを認めることができないのが釣り人なのかな〜(笑) |