北海道猿払川でイトウ釣り!
(2日目朝マズメ)

5/16
 当日データ 晴れ 南西の風約4m 気温6〜10度 水温・10度(濁りなし)
         中潮 干潮6:44 満潮13:22 干潮18:08

 猿払到着後、少し休んで英気を取り戻した師匠と私も釣り開始。
 ポロ沼周辺へ先に入ってたアキラと合流する。
 先行者は、アキラの他にルアーマンが1人とフライマンが10人前後いたが、フライとルアーはなんとなく住み分けされているのでお互いが邪魔になることはない。

 今日は、天気がよく気温が6度もあり風が4mと弱く、今までの遠征の中で最もすごし安い気候だ。
 問題は、イトウの活性とベイトの遡上状態だが、単発的に対岸の超シャローでイトウのボイルが目撃できる。
 足元の岸際を小魚が遡上しているが、これが噂のトゲウオだろう。
 ってことは、イトウがトゲウオを浅場に追い込んでボイルしていると想定される。
 しかも、ボイルの音や姿から察するに、かなりの大物っぽい。

 過去2回の遠征で、トゲウオの遡上に出会ったことがないだけに期待は膨らむ!



過去の遠征を含めて今日は一番の天候
アングラーは、私の下流に入った師匠



師匠と私より早く釣っていたアキラは、上流のポロ沼からの流れ出しに入っていた
このとき既に、アキラが大型のイトウをランディングしていたのを私たちは知らなかった・・・



足元を遡上するトゲウオ
過去の遠征は、時期が早すぎてトゲウオの遡上にあえなかったので今回が始めての経験


 イトウのボイルは対岸の超シャローに集中しているが、トゲウオサイズの小型ミノーだと飛距離が足りない。
 小さくて飛距離が出るシンキングペンシルやジグミノーでは、浅場のため根ガカリが多発し釣りにならない。
 12cm以上のミノーだとフローティングでもポイントに届くが、リーリングをすると底をこすりゴミを拾って泳がなくなる。
 
 したがって、小型のフローティングミノーで飛距離の出るものをキャストすれば良いのだが、そんな相反する性能を持っているミノーは存在しない・・・

 釣り方として私が思いついたのは、
 @マッチザベイトを無視したサイズのフローティングミノーで、イトウがボイルしている対岸までキャストし、ゴミを拾うまでの数秒で勝負をするか?
 Aマッチザベイトを意識したサイズの小型ミノーで、対岸まで届かなくても流芯より手前を丁寧に探るか?
 この2つの方法。

 @の方法を師匠とアキラが試していたので、私はAの方法で釣る。

 しかし、小型のミノーは一昔前のミノーしか持ってない。
 K-TEN8cmシンキング、ザファースト、シュガーミノー8cmなど、通常なら3軍ルアーだ(笑)
 これらをローテーションしながら探るが、私にはアタリすらない。
 師匠とアキラは、何かが当たる感触はある。でも、重量感がないのでイトウではないと思うとのこと。
 案の定、しばらくしたらアキラがウグイをスレ掛りさせていた。

 ここで、先行していたアキラから驚くべき告白が!
 なんと、私たちが小休止している間に、90cmオーバーのイトウをランディングした!とのこと!
 
 しかし、先行者が釣ったイトウをランディングしてあげただけで、自分が釣った訳ではないらしい(笑)
 それでも、私のテンションは一気に上がる!
 
 さて、どうしよう?
 上記の3種類の以外の手持ちの小型ミノーはないしな〜 大型ミノーで対岸狙いに切り替えるか・・・・ 
 と、ベストのポケットを探っていたら〜 ん? ポケットの底から6cmクラスのリョウビ製廉価シンキングミノーを発見!
 昨年の、米代川のサクラ解禁日に拾ったミノーだ(笑)
 拾ってからフックを外し、普段は使わないポケットに入れていたのを忘れていたのだ^^;
 
 8番フックを取り付け、キャストしてみたら意外に飛ぶ。アクションはウオブリング系。
 このミノー、結構いいんじゃね?と、手前を中心にキャストを繰り返していたら待望のヒット!!(ヒットタイム:5時30分頃)

 頭をグングンと振って抵抗しているのでイトウに違いない。
 これは、獲りたい!
 
 水面から下半身を出し、バシャバシャと暴れるイトウ。
 70cmくらいか?
 と思った瞬間、テンションがなくなった・・・
 わ〜ん バラシた〜〜(泣)
 悔しい〜〜〜〜!

 今遠征の1尾目だったので、釣り上げて勢いをつけたかったってのもあるが、普段は使わないPE系のラインを使っていた悔しさが強い。
 いつもどおり、ナイロンを使っていれば獲れたかも?
 PE系のラインを使い、サクラやスズキを何度もバラシて、自分の腕では使いこなせないのは分かっていたのに・・・
 俺も、多少は腕が上がったからPEも使えるかも?なんて、思い上がった結果がこれでは・・・

 それでも、このミノーで反応があったってことは、まだチャンスがあるかも?と、気持ちを切り替えキャストキャストキャスト!
 しかし、反応なし。
 6時を過ぎた頃には、対岸で起きていたボイルもなくなり風も強くなり始める。


6時過ぎから風が強くなり始める
向かい風なのでミノーが飛ばない事を除けば難しい風ではないが
体感温度が下がり寒い・・・


 ここで、右足が濡れているっぽいことに気づく。
 ウエダーが破れていた・・・

 車に戻り、予備のウエダーに履き替えていたら、アキラに90cmアップをランディングしてもらった先行者が帰ってきた。
 
 この方、富良野方面在住らしく、イトウ釣り歴が30年!
 30年間、欠かすことなく猿払に通っているとか!
 過去にメーターオーバーのイトウも釣っており、ポロ沼周辺が得意ポイントで、今年は昨日からイトウ釣りに来ておりこれから帰るらしい。
 釣果を聞くと、
 昨日は、80cmオーバーを筆頭に7尾で、メータークラスをラインブレイクでバラシ。
 今日も、90cmオーバーを筆頭に7尾。
 フライとルアーの二刀流とは言え、凄い釣果だ!

 さっそく、秋田から遠征にきていること、私たちの腕ではイトウを釣るのは難しいことなどを話したら、色々とアドバイスをもらえた。
 @トゲウオの遡上が始まると、ルアーよりフライに分があるので自分はルアーとフライの二刀流で釣っていること。
 Aどうしてもプラグで釣りたければ、朝夕のマズメを集中的に攻めるのが良い。(ミノーでなく、プラグと呼ぶあたりがベテランを感じさせる(笑)
 Bしかし、この時期はプラグよりフライの方が圧倒的に有利なので、次回からはフライの準備も忘れずに。
 C自分は、朝夕の暗い間はプラグを使うが、明るくなってからはフライを使うこと。
 D実は、今日自分が90cmアップを釣った場所には隠れたストラクチャーがあり、イトウが溜まりやすいので、そこを中心に釣りをするとよい。
 E自分の釣り仲間からの情報だと、4日前がピークで徐々に状況は悪くなっているが、今日の夕マズメもチャンスはあるかもしれない。
 など、貴重な情報を教えていただいた。

 このことを、師匠とアキラにも伝え、教えてもらったポイントを「先生ポイント」と命名!
 攻め方が少し難しいポイントだが、今後はこの先生ポイント中心に釣りを組み立てることにする。

 8時を過ぎた頃、イトウのボイルが完全になくなり、徹夜のロングドライブの疲れも出始めたので終了。
 バンガローへチェックインするため、道の駅猿払へ移動する。

 道の駅のバンガローへ到着するがチェックインは13時からとのこと。
 あと4時間もある・・・
 朝食を作りたいが、チェックインするまで荷物を解きたくないので、差し入れに貰ったパンを食べる。
 このパンの差し入れは、4年前一緒に遠征した兄弟弟子のSさんからもらったもの。大量にもらったので、おやつ代わりに食べたり、食事を作る時間がなかったときに大助かりでした!
 Sさん、ありがとう!

 10時からオープンの、隣接する猿払温泉で疲れを癒し、ホタテの産地直送店でお土産を購入。
 今年の4月にオープンした道の駅のラーメン屋で昼食を摂り、13時頃バンガローにチェックイン。
 昼寝をして夕マズメに備える。

今日のタックル
ロット シマノ・モンスターリミテッド93
リール シマノ・ステラFW3000
ライン ファイヤーライン1.5号
リーダー 船餌釣り用フロロ5号
ヒットルアー 拾った6cmクラスのシンキングミノー(リョウビ製)

 ここから先は2日目の夕マズメ釣行日記へ・・・

今回の遠征も道の駅にあるバンガローを利用
一泊3,000円だったのに、今年から5,000円に値上げされていた・・・
それでも3人で割れば、1人あたり1,700円以下になるので激安なことに変わりはない



風が強い場所だと思っていたら「風のまち」だったんだ〜