北海道猿払川でイトウ釣り!
(4日目夕マズメ)

5/18
 当日データ 濃霧→くもり→濃霧 北西の風4m〜7m 気温3〜8度 水温・測定忘れ
         大潮 満潮0:50 干潮8:19 満潮15:59 干潮18:52

 日中の釣りを終えバンガローに戻ると、ひとっ風呂浴びてさっぱりした師匠が起きていた。
 私が1尾追加したこと、アキラがまたもやバシタことを話すと、私たちと入れ替わりに一人で釣りに行くと言う。
 15時頃、バンガローに迎えにきてもらう約束をして温泉へ。

 温泉を出てから、私はいつもどおりラインを巻き変え使ったミノーのフックポイントを点検し昼寝。
 アキラも寝てるのかな?と思ったら、PEラインを巻き変えたり、24lbリーダー先端をダブルラインにしたりシステムを強化していたらしい。
 なるほどな〜 そういうリーダーシステムもあるんだ!と感心させられる。

 15時過ぎ、師匠が迎えに来てくれた。
 風が強く霧も濃くなり雰囲気は良くないとのことだが、夕マズメは外されない。
 


昨日に続いて今日も取材が行われていた
夕マズメ猿払川合流部で黙々とフライを振り続ける人たち



18時を過ぎた頃から風が弱まるが霧は晴れない
カリベツ川合流部で釣る師匠


 ポイントに到着したら、ポロ沼合流付近にルアーの先行者がいたが18時過ぎに帰ってしまう。
 まったく反応ないもんな〜 あきらめて帰りたくもなる気持ちも分かる・・・
 しかし、私たちには今日が最後の夕マズメ。明日は朝マズメしかできないので、何かのきっかけで活性が上がることを期待し粘り続ける。

 今日の夕マズメの干潮は18時52分。
 真っ暗になる、20時までは頑張ろう!と、決めひたすらキャストキャスト・・・・・
 18時30分過ぎ、気がついたら風が弱くなっていた。 これが、きっかけとなれば・・・と、期待するが変化なし。
 そして19時頃、干潮の下げ止まりで流れが完全になくなる。
 それを待っていたかのように、単発だが対岸のシャローと先生ポイントでボイルが始まった。
 よし!これが今日の時合だ!と、3人ともキャストに力が入る。

 そして、先生ポイントで粘っていたアキラにヒット!
 「よっしゃー!獲れよ!」と、ランディングの手伝いに向かうが痛恨のフックアウト・・・
  

アキラにヒット!
が、
水面にはイトウが暴れた波紋だけが残った・・・


 また、バラシてしまった・・・
 と、ガックリするアキラがつぶやいた。
 「俺、いま最高に3年前のSさんに気持ち分かるっスよ。Sさんもあの時、かなり厳しかったんですね・・・」
 「残り少ないこの瞬間でのバラシはキツイっすよ・・・」

 そして、
 
「Sさ〜〜ん!力を貸してくださ〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!」
 と、南の空に向かって叫びだした!

 冗談とも本気とも取れる叫びで、師匠と私は大爆笑!!

 「Sさんも、草葉の陰から力を貸してくれるよ」
 「って、おい!Sさんは生きてますから!」など、本人がいないことを良いことに言い放題の師匠と私(笑)

 でも、これは彼の気持ちをほぐす為の演技で、馬鹿にしてる訳ではないことに賢明なアキラは気づいていたにちがいない(ん?www)
 もちろん、Sさんも釣行してないのにHPに出演できて満足なはず(笑)

 しかし、時間は19時30分。
 あと十数分で真っ暗になる。
 ボイルはほどんどなくなり、私は時合いは終わったと判断。根掛かりでミノーをロストしたのを機に撤収し、師匠とアキラの釣りを見学。
 こうなったら、明日の朝マズメは本当のラスト勝負だな〜と、考えていたら、
 「バシャ!バシャ!」「ジーーーーッ」と、魚が水面で暴れる音と、ドラグが出る音がした!
 
 なんと、またもやアキラにヒット!!
 師匠 : 「よし!これは最後のチャンス、バラスなよ!」と、プレッシャーのことなど考えず無責任な激を飛ばす(笑)
 アキラ : 「あ〜 バレそう!バレそう」と、弱気な返事。
 nao : 「大丈夫だって!ランディングしてやるから、こっちへ寄せろ!」と、注文をつける。
 アキラ : 「やばっ!フックが1個外れた〜 バレルバレルバレル〜〜〜」
 nao : 「掛けなおせよ!」と、自分は出来ない技なのに最もらしい指示を出す(笑)
 アキラ : ロットを操作しフックの掛けなおし動作中
 師匠 : 「nao〜 しっかりランディングしろよ〜」と、自分では何もしないくせに、私にもプレッシャーをかけてくる(爆)
 nao : 「よし!もうすぐだぞ。 おっ!フックの掛けなおしは成功してる!ちゃんと2箇所掛かってるのが見える!」と、見えていないのに適当なこと伝える(笑)
 そして、一発でランディング成功!さすがは俺!(チガッwww)

 ヒットタイムは19時33分。
 ランディングネット内のイトウを見つめながら、
 
「Sさ〜〜ん!やったっスよ〜〜〜〜!」と叫んだアキラ。
 それほど待ち望んだ1尾だった。


サイズは65cm
嬉しさのあまり、ザウラーなのに西村持ち(笑)


 記念撮影やサイズを計測していたら、師匠が「あ〜っ」と叫んだ。
 ヒットして、頭をグングンと振る感触を残しフックアウトしたらしい。
 まったく、今回の遠征の師匠とアキラはどうしたってんだ?ラインブレイクやフックアウトがやたらと多いじゃないか・・・
 
 結局、濃霧の中を真っ暗になる20時までやって終了。
 バンガローへ戻り、アキラのおめでとう会で「焼肉&ビール」で乾杯!!

 しかし、最初の夜は私の「90cmアップでおめでとう会」で焼肉。
 次の夜は、釣れてないアキラを元気づけようと彼の大好物の焼肉で「アキラ頑張ろう会」で焼肉。
 そして今夜は「アキラおめでとう会」で焼肉。
 もう、しばらくは焼肉は見たくない〜〜(笑)

 ビールを飲みながら、アキラがしみじみと言った。
 「俺、今回は本当にボウズかと思いました」
 「今まで色んな魚を釣ってきたけど、今夜の1尾ほど嬉しいことはありません」
 「本当に、最高に嬉しいっスよ!」

 いつもなら、茶化して馬鹿にする私だが、
 今回は、「うん、うん」と、頷くだけだった・・・

 明日は、とうとう最終日。
 全員がイトウをキャッチできたので、明日は楽しく釣れればいいな〜

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